こじんまりとした湖水地方の美しい港町、クオピオ Kuopio

2021年07月02日

前回からの続き、クオピオ(Kuopio)編です。

クオピオは、ヘルシンキから、北へ390kmの北サヴォニア地域にあり、人口11万2千人ほどの森と湖に囲まれた湖水の都市です。規模でいうと、中部の都市、ユヴァスキュラと同じくらいです。

観光スポットは、150mの丘の上に建つ町のシンボル、プイヨ・タワー展望台から絶景の風景が一望できます。

すぐ隣には、毎年開催されるW杯のスキージャンプ台があります。

市内中心部のマーケット広場では、サーモンやムイックなどの新鮮な魚、野菜・果物が売られています。

そして、クオピオ名物といえば、小魚と豚肉の脂身の詰まったライ麦黒パン「カラクッコ(Kalakukko)」です。

クオピオ市役所

クオピオ大聖堂。湖が見渡せる丘の上に建っており、周りには綺麗に手入れされた花壇と公園があります。

オウル大聖堂とは異なり、至ってシンプルな内部が印象的なクオピオ大聖堂。こちらもガイドがフィンランド語、英語で個別に案内をしてくれます。

マーケット広場から10分ほど歩くと、湖が広がります。湖畔沿いを歩いて散歩したり、レストランやカフェで食事が楽しめます。

湖を巡るクルーズ船もたくさん出ており、夏はボートから湖水地方ならではの景色を楽しむことができるので、訪れた際はぜひクルーズの旅へお出かけください。

お決まりの食後のデザート。ソフトクリームミックス、ここではキャラメル味とバニラのミックスが売られていたので試してみましたが、とてもおいしかったです。

白夜、午後22時でこの明るさ。湖畔沿いの散歩を楽しみました。

泳いでいる人もちらほら。

クオピオ名物、カラクッコ!

カラクッコは、さまざまな店が作っていますが、クオピオの地元民に一番人気は、Hanna Partanen (ハンナ・パルタネン)さんのおばあちゃんの味、老舗です。本店に買いに行きました。

中に詰め込まれた魚は2種類(Muikku (ムイック)またはAhven (アハヴェン)があり、私は、小魚のムイック選びました。

小魚と豚肉の脂身の詰まったライ麦黒パンはオーブンでじっくりと焼かれています。

小さなミニサイズも売っており、260gのもので8€ほど。フィンランドの地方料理、クオピオに訪れた際はぜひ試してみてくださいね。

クオピオのマーケット広場

こちらのハンナさんのお店は、本店に行かなくても、マーケット広場にワゴン販売が出ているので、新鮮なものが購入可能です。

地方に行くと、楽しみのひとつが、地元の人と触れ合いその土地の雰囲気を感じることができる、マーケット市場です。

こちらは黄色がかわいらしい屋内マーケット。

夏の間はやはり屋外の方が活気に満ち溢れています。

クオピオは、特に人が親切だな、と感じました。道を歩いているとおじちゃん、おばちゃんに話しかけられて、色々教えてくれました。

夏の旬の野菜がずらりと並びます。Herne (グリーンピース)や、ラズベリー、イチゴはフィンランド産で今の時期最もおいしく食べられます。

店員のお兄さんに「甘いよ!」と声をかけられてついつい、イチゴを1パック買いました。この近くで採れたもの、本当に甘くて大きな粒でおいしかったです。1パック4€。

ヘルシンキで買うよりも少しだけ安いです。

今だけの旬の味。ビタミンをしっかり摂って元気に過ごしたいですね。

クオピオの旅は続く...。

All Photos & Text: Yuko Räsänen