ヘルシンキのレストラン紹介:フィンランド料理の老舗、Elite (エリート) トーロ Töölö

2020年07月30日

先日、久しぶりに、Töölö (トーロ)地区にある、フィンランド料理の老舗レストラン、Elite (エリート)に食事に行ってきました。何年ぶりかな、結構久しぶりです。

7月中旬、向かいには満開の紫陽花が綺麗に咲いていました。

エリートは、 1932年創業の老舗レストランで、多くの芸術家や著名人がここへ食べにきたことで有名です。

なかには、フィンランド人の俳優・歌手の故タウノ・パロ(Tauno Palo)が足繁く通ったことでも知られ、入り口を入ってすぐ右手にある、タウノがいつも座っていたお気に入りのテーブルには、タウノの名前と「レギュラーテーブル」と書かれたプレートが飾られています。

同じくこのテーブルには、私の好きなフィンランド人俳優で、カウリスマキ 映画にも出てくる、故マッティ・ぺッロンパー(Matti Pellonpää)が食事を楽しんだそうで、タウノの名前の下にマッティの名前も残されています。

ヘルシンキの歴史あるレストランでこういう時代の歩みを感じられる、足跡が残されていることはとても素敵です。

エリートの名物メニューは、タウノ・パロが好きだったことからメニューの名前につけられた、「タウノ・パロ・スタイルのサーロインステーキの玉ネギクリームソースとポテト」。

ステーキの上に玉ねぎのクリームソースがかかっています。名物料理なので、エリートにきたらぜひお試しください。おいしいですよ。

入り口の本棚には、レシピ本が置いてあります。

イタリアのワインとフィンランドのビールクッコ(Kukko)で乾杯。

2人分で出されるパンの量が多いのですが、フィンランドのバターは濃厚でどこで食べてもおいしいのです。

この日は、さっぱりと魚の気分だったので、スモークサーモンのサラダ。

スカーゲン、(エビマヨトースト)は、シーカの魚卵添え。ここは上品な味でスカーゲンもおいしいですよ。

食後のデザートは、シンプルなチョコレートアイスクリーム。夫と半分ずつでちょうど良い量でした。

おいしかったです。

珍しいのは、店内の奥に、喫煙ルームがあることです。昔のまま残されています。

店内の壁には、絵画がたくさん飾られており、美術館で食事をしている気分になります。

All Photos & Text: Yuko Räsänen