【3月18日現在】フィンランド国内の学校に関する状況 - 無料ランチは継続
前回のメールでお伝えした通り、本日3月18日から4月13日まで、フィンランド国内の学校が閉鎖になりました。
本日昼の政府の会見であったように、学校が閉鎖と言っても完全に閉鎖しているわけではありません。 私の友人で学校の先生が複数いるため、実際の教育現場はどう言う状況なのか?話を聞いてみました。
学校へ行くことができる子供たちは?
- 特別なサポートを必要とする子供
- 小学校1-3年生(7-9歳)の子供で、両親が医療機関や警察官などの従事者で、自宅を不在にしており子供の面倒を見ることが難しい
-お昼ご飯を必要としている全ての子供達
フィンランドでは、国民は学校教育が無償で受けられる他、子供たちは学校給食も全て無料で食べられる権利があります。食べること、学ぶことは最も大事なこと。貧富の差や家庭の事情などで、子供が食事で困らないように、教育で格差が生まれないように、全ての子供はみな平等にこれらを受けることができる権利があり、社会から守られています。
1日に1回でも温かい食事が取れるように、国家が緊急事態宣言を出している状況下でも学校給食を作ってくれているシェフがいます。
実際にどのくらいの子供が利用しているのか?先生に聞いてみたところ、
現状では、感染を恐れて、ほとんどの子供たちは自宅待機で、自宅で食べており、学校給食を利用している子供は少ないとのことですが、それでも利用の有無に関わらず、子供たちにとっては、最悪の場合は学校に行けば食事が食べられる。と言うバックアップは大きな安心感になっていると思います。
実際に住んでみて、こう言ったフィンランドの社会は素晴らしいと思います。
政府の本日の会見では、これらのサポートを必要とする子供たちは利用してください。その他、自宅でなんとかなるようであれば、大人数が学校に集まることは避けたいため、極力利用を控えてください。と話していました。
小学校に通う子供がいる友人に聞いてみたところ、学校から子供が特別なサポートが必要な場合は申し出てください。と連絡がきたとのことです。
現状は、どの家庭も、大人はみな自宅からリモートワークで仕事をし、子供は自宅から勉強をしているわけで、大変なのは、1日2-3回(朝ごはんはヨーグルトなど簡単にとる人が多いため)の食事作り。 いつもは夜ご飯だけ作ればよかったところを、さらに昼ごはんを家族分作るのは大変!と言う声を良く聞きます。子供がいて仕事に集中できない!と言う声もちらほら…
どこの国もどこの家庭も同じ問題に直面しているようです。それでもこんな時だからこそ、家族みんなで自宅で過ごすことができて良いと言う声も聞きます。
ヘルシンキ市内のレストラン営業停止増加中
ヘルシンキ市内のレストランは、次々に当面の間営業を停止する、とアナウンスしているところが増えてきました。そのため、テイクアウトを含む外食ができないので、当面の間は、とても不便です。どこの家庭も食料を買い込んで、自宅で自炊と、家事の負担もかかります。
特に普段から料理をあまりしないフィンランド人にとっては冷凍食品が必需品になるため、スーパーの冷凍野菜、パン、パスタ、ピザ、スープなどは軒並み売れて空っぽのところも多いです。
スーパーではどんな商品・食材が売れているのか?国によって異なり、その国の食文化や習慣が現れるので、とても興味深いです。
Home school - 自宅スクール
先生の友人は、自宅勤務中でTeamsアプリを使用し、各生徒にビデオ電話で連絡を取り合い、課題をだし生徒から課題の提出があるので随時チェックしているとのことです。しばらくは、子供たちの遠隔授業が続きます。
