フィンランド暮らしに欠かせない、サウナ

2018年09月08日

フィンランドに欠かせないもの、森、湖、サウナ!この3点セットは切っても切り離せないほど重要で、フィンランドの文化とフィンランド人にとっては、大事な生活の一部です。

写真は自宅アパートのサウナ。

夏冬関わらず、週2回ほど、夜にゆっくり入ります。フィンランドの家には基本的にバスタブがないため、お風呂が大好きな日本人の私にとっては、シャワーだけの生活はかなり辛いです。

特に寒い冬はお風呂が恋しくなります。そんな気持ちを少しでも満たしてくれるのが、フィンランドのサウナ。アパートのサウナは電気ストーブが基本です。

LÖYLY(ロウリュ)は、フィンランド語でサウナの熱された石に水をかけたときに出る蒸気(スチーム)の意味です。

主人はこの石に水を次から次へと投げるので、ロウリュで一気に100度以上まで熱されます。その中で、熱いー!と言いながら耐えるのがフィンランド流。

私も、「熱い、熱い」と言いながら、結構これがやみつきになる気持ち良さで、サウナの時間を楽しみにしています。

座るベンチは3段になっていて、低ければ低いほど熱さがましなので、私は、3段目からはじめ、2段目で終わります。

ビールや水で水分をしっかり取りながらサウナとシャワーを数回繰り返し、1時間半くらい入ります。

体の芯からポカポカになるだけでなく、肌もすべすべ、サウナの後は夜深い眠りにつけるのもメリットです。

フィンランドではサウナはただの温まる場所だけではなく、コミュニケーションをとる大事な場所でもあります。普段無口なフィンランド人もサウナに入れば、途端に驚くほどよく喋り出します。

ヘルシンキ市内のアパートによっては地下にスイミングプールが付いているところもあります。

基本的に公共サウナへ行くと、男女は別ですが、サウナの中では見ず知らずの人同士も話したり、日本でいう昔ながらの銭湯のような雰囲気です。

一般的に男性の方がロウリュをどんどん出すので、熱気に包まれ、汗をたっぷりかきます。

一方、女性は熱すぎるのが苦手という人が多く、ロウリュは控えめなため、サウナ内部は乾燥していることが多いです。

フィンランドではその昔、サウナの中で女性は出産をして生まれてきた新生児を綺麗に洗い流したり、新しい命が始まる神聖な場所でもあったそうです。そういう歴史もあり、単に温まるだけの場所ではなく、フィンランド人にとっては、それ以上に大事な場所のようです。

サウナと言っても様々なサウナが存在します。自宅アパート、会社のサウナ(各企業のオフィスビルにはサウナもあります)、サマーコテージ、公共のサウナ。

#ヘルシンキ #フィンランド

All Photos & Text: Yuko Räsänen