新型コロナウイルス:フィンランドの現状 第3波過去最悪の感染者数。外出&移動制限、規制強化へ
現状
フィンランドの新型コロナウイルスの現状です。
3月28日まで緊急事態宣言が発令中で、ヘルシンキ首都圏を中心にゆるいロックダウンが3週間ほど続いております。具体的には、リモートワークの継続、飲食店の閉鎖(テイクアウトOK)、公共施設の閉鎖など。
第3波真っ只中で、ここ数週間の感染者数は過去最悪です。
ヘルシンキ首都圏を中心に、1日の感染者数が多い日で800名台(フィンランドの人口552万人)出ており、重症者も増えており、ヘルシンキの大学病院など病床数を懸念しています。
また、これまで政府は12歳以下の子供にはマスク着用を推奨してきませんでしたが、現在10歳以下の子供の間での感染が拡大中とのことです。
首相は、人との接触を減らさないと感染者数は減らないので国民の協力を強く求めています。
2月〜3月にかけてのスキー休暇でラップランドのリゾート地へ多くの人が移動、さらに来週よりイースター休暇に入りますので、休暇続きで人々の意識も緩みがあるのかもしれません。
ワクチン接種の状況
全人口の、14,6%はワクチン接種を完了済み。一時接種を中断していたアストラゼネカ社のワクチン接種は再開へ。
ロックダウン&さらなる規制強化へ
今週、フィンランド政府は長時間の話し合いの結果、現在の深刻な状況から、引き続きのロックダウンとさらなる規制強化を実行すると発表しました。
現時点での情報では、時期については、イースター休暇明けの4月6日頃から3週間を予定。
飲食店は閉鎖継続(テイクアウトはOK)、公共施設は閉鎖継続。
外出規制は、生活に必要な外出は認められています。(スーパーマーケット、薬局、郵便局、銀行、病院受診、軍隊、など)
マスク着用についてもここにきてようやく対応を変えることになります。これまで、あくまでも推奨レベルであったのが、公共交通機関をはじめとする公共の屋内の場所でのマスク着用を義務化へ。マスクを未着用の場合、罰金40ユーロ徴収されることもあるとのことです。見回りは、警察が実施するようです。
この冬は家庭内暴力DVなどによる通報が激増で、警察もその対応に追われ忙しいとのことです。
昨年より遅い春
3月26日現在の日の出:6:03、日の入:18:50 日がずいぶんと伸びました。
2月に、一時プラス気温が数日ありましたが、それも束の間、再びマイナス気温で雪が降り積もり、吹雪の日が多かったです。とにかく寒く雪の多い冬でした。(まだ油断はできませんが)
今週に入り、ようやくプラス5度くらいで曇りが続いています。今週はこのままプラス気温が続く予報で、道路の高く盛られた雪山も溶けるだろうとのことです。
この時期は、雪が溶け始めると一番辛いのが空気です。雪が溶け道路から大量のホコリが舞います。車の冬タイヤが道路を削るのでそれもさらにホコリの原因となります。
空気が悪くなりアレルギー症状(喉が痛い、鼻詰まりや鼻水、目が痒い)が出る人が多くなりますので、外に出る時はマスクが必需品。コロナとアレルギー対策と二重で欠かせません。メガネやサングラスも必需品です。
そのうち白樺の花粉アレルギーも始まる時期なので、花粉アレルギー対策もしっかり気をつけようと思います。ようやく寒さも和らぎ、これから春へ向けてという時期なのに、昨年と同様、今年も長い、長い春になりそうです。
昨夜桜の観測に出かけましたが、昨年同時期に咲き始めていた桜はまだまだ、蕾すらない状況でした。道端の花もまだ咲いておらず、花の開花はもう少し先になりそうです。
みなさんもどうかお身体ご自愛ください。
All Photos & Text: Yuko Räsänen