新型コロナウィルス:フィンランドの状況9/30更新

Photo: Finavia
フィンランドの新型コロナウイルスの現状です。
フィンランドでもここ数週間、感染者数がじわじわと増加中です。
フィンランド国内の昨日9月29日の感染者数+149名、過去7日間の感染者数:+697名。
- 新たな規制は以下の通り:
明日10月1日から10月31日までの期間、ヘルシンキ市内のレストラン・バーの営業時間は23時まで(アルコール販売は22時まで)
ヘルシンキ以外の都市では、営業時間が翌日午前1時まで(アルコール販売は午前0時まで)
- マスク着用要請
これまで対象がヘルシンキ市内のみでしたが、近隣のエスポー市・ヴァンター市でも、公共交通機関を含む、図書館、スポーツ施設、美術館などのソーシャルディスタンスが取りづらい場所でのマスク着用の要請を発表。
健康に問題がありマスク着用が困難な人を除き、国民一人一人が責任を持ってマスク着用に取り組むようにとのことです。
強制ではなくあくまでも要請で、これまでと変わりはありません。
昨日のニュースでは、フィンランド国内にて、サンナ・マリン首相がマスク着用をしている姿を私自身は、初めてメディアで見ました。(ドイツ訪問・首脳会議出席時に着用している姿は見たことはありましたが。)
- 引き続きのリモートワーク
3月以降、私も夫も自宅からのリモートワークを開始して、半年以上が経ちましたが、特に不自由なく仕事をしています。多くの企業では来年以降も引き続きのリモートワークが推奨・実施されています。
- フィンランドへの入国規制再開
9月28日より、以下6カ国からのフィンランドへの渡航・入国規制を再開しました。
エストニア、ドイツ、アイスランド、ノルウェー、スロヴァキア、スウェーデン
- ヘルシンキ・ヴァンター国際空港にて、犬による新型コロナウイルスに感染した渡航者を見つける実験的な試みの開始
ヘルシンキ・ヴァンター空港では、新型コロナウイルスに感染した渡航者を見つける実験的な試みとして、特別な訓練を受けた犬を配置しています。検体の採取が簡便で、通常のPCR検査より結果が出るのが早く、新たな検査方法になるか注目されているようで、この実験的な取り組みがうまくいけばノルウェー。オスロ空港でも採用を検討中だそうです。
空港担当者によると、渡航者と犬が直接接触することはなく、渡航者は、布のようなもので皮膚を拭き取り、用意されたカップに入れる。カップは離れた場所にいる犬のもとに運ばれ、犬が感染の有無をかぎ分ける。陽性と判定された人は、空港内に用意された窓口に行くよう指示されるのだそうです。

Photo: Finavia
Text: Yuko Räsänen