新型コロナウイルス:フィンランドの状況、ヘルシンキの街の様子・閉店と治安

2020年09月22日

日本は4連休最終日、国内どこもすごい人出だったようですね。感染者数を押さえながら、経済をいかに回していくか、ですね。

フィンランドの新型コロナウイルスの感染者数状況は、外国からの入国を厳しく管理してきたこともあり、ここまでは比較的落ち着いてきていましたが、昨日の感染者数は149名。

第二波はまだ到達していないようですが、9月も後半になり、秋も深まって寒くなってきているので、インフルエンザと共にコロナ状況も心配されます。

マスク着用要請の効果は?

8月中旬にフィンランド政府は、公共交通機関のソーシャルディスタンスが取りづらい場所でのマスク着用を「推奨する」と発表しました。地下鉄内でも度々、マスク着用をお願いします。とアナウンスと貼り紙がありますが、実際に着用している数は30−40%程度でしょうか。低い印象です。またマスクをせずにくしゃみや咳をする人も結構見かけます。

地域や年齢層、乗車時間帯によっても着用率のばらつきがあるように感じます。私の住んでいる地下鉄駅では多くの人がマスク着用をしています。本当に全員に着用をして欲しいのであれば、推奨ではなく、義務化が必要なのだということがこれまでの観察でよくわかりました。

ヘルシンキでも治安が気になりはじめ…

毎日街を歩いていますが、8月以降目に見えて空室、永久閉店が目立っています。

そして、もうひとつ、店舗などのガラス窓を割る行為もここ一週間ほど目立ちます。

ヘルシンキも荒れてきているのがみて取れます。フィンランドでも多くの人が職を失っていますので、生活も一部荒れてきているのでしょう。

二週間前は、トーロ地区で連続で店舗の窓ガラスが夜中から明け方?にかけて割られたようで、ガラスを破壊の被害は数店舗に及んだそうです。

昨日は、ブレヴァルディ通り沿いのつい最近永久閉店したレストラン店舗のガラス窓も割られていました。

治安が悪くなっているんでしょうね。気をつけて生活しないといけません。

閉店

8月以降、閉店ラッシュも始まっています。

こちらは大聖堂前の日本でも大人気のブランド、「Kauniste カウニステ」。ヘルシンキ店と東京・自由が丘店の閉店を発表しました。実店舗が閉店しても、ブランドがなくなるわけではなく、オンライン販売に力を入れていくようです。

そのほか、レストランやカフェは閉店が続いています。ヘルシンキで一番美味しかった、インド料理や、中華レストラン、エスプラナーディ通りのシーフードレストラン、Bas Bas、デザインセレクトショップのTRE トレも5月に閉店しました。

アレクサテリンカトゥにある、Aleksi 13も閉店が決まり最終セール中です。ここは洋服や小物をよく買っていたので、とても残念です。

街を歩いていてとにかく日々の変化に驚いていますが、これがフィンランドの現状です。ストックマンやマリメッコなども客がいなく町が閑散としています。

フィンランド経済は年末にかけてどうなっていくでしょう。

日本からの入国規制を再度解除

フィンランド政府は、9月19日から日本からの入国規制を再度解除しました。フィンランド入国後の14日間の自主検疫は要しません。(※日本からフィンランドへの渡航に関し、日本政府は引き続き渡航中止を勧告しています。)

今回の決定は10月18日まで有効です。日本の感染状況次第で、また見直しされます。

この状況下で、フィンランドに特別な理由がない限りは、ご旅行される方は、いらっしゃらないとは思いますが、万一、お越しになられる際は、治安面でも十分に気をつけて行動されることをおすすめします。

早く安心して旅行ができる日が来ることを祈っています!

All Photos & Text: Yuko Räsänen