新型コロナウィルス:フィンランドの状況2020年8月13日

2020年08月13日

新型コロナウイルスのフィンランドの状況について、久しぶりの更新です。

フィンランドでは、3-5月の緊迫した状況を抜け、6月中旬以降、一旦少しの間感染者数も落ち着いていました。6月は天気が良い日も少しはあったので、夏日和で人々も開放的になり、盛り上がりはピークを迎えていました。短い夏の間に日光浴もしなくてはいけないし、なんとか新しい生活様式を守りつつも楽しもうという雰囲気でした。7月は冷夏で雨が多かったですが、多くの人がこの時期4週間の夏季休暇を取りました。

ヘルシンキの街は、観光客は居らず、とても平和な夏でした。こういう平和な夏も悪くないなとつくづく感じました。何より地元民がのびのびできる空間が多かったので、決して悪いことばかりではなかったはずです。

8月、現状

8月現在、多くの人が夏季休暇から戻り、寒くなってきたこともあり、今度は病欠をとる人が増える時期でもあります。

本日より、長い夏休みを終え、子どもたちは新学期が始まりました。自宅からのリモートでもなく通常通り、通学していますがいつまで持つのかなあという感じです。

6月以降規制緩和が進んできましたが、緩和のひとつで、8月1日より、自宅からのリモートワークも解除となり、出社がOKになってはいましたが、多くの企業では変わらずのリモートワークが続いています。

もちろん出社したい人はできるようになりましたが、多くの人は、自宅勤務を選んでいるようです。

私も夫も自宅からリモートワークで、3月以降のリモートワークも5ヶ月が経ちました。

ここまで少しは落ち着いていましたが、夏も間も無く終わり、気温が低くなってきたこともあり、再び感染者が出始めています。

新規感染者数と再びの呼びかけ

昨日のフィンランド国内の感染者数は、41名。

本日、政府は、引き続きの自宅からのリモートワークを推奨すると発表し、規制を元に戻す形になりました。

推奨なので、出社はしても良いですが、やはり多くの人が可能な限り、自宅から仕事をしているようです。

そして、これまでマスク着用を推奨してきませんでしたが、ここにきて、公共交通機関や狭い店内など、ソーシャルディスタンスの徹底が難しい場所では、マスク着用を推奨すると、発表しました。

これまでマスク着用の人は非常に少なくあまり見かけませんでしたが、ここ数日間で、地下鉄内でもマスク着用&ゴム手袋姿の人をちらほら見かけるようになり、人々の意識も変化してきています。

特に高齢者や外国人に多く見られるので、一般的なフィンランド人にはマスク着用はまだ浸透してないという印象ですが、これからどう変わっていくのか気になるところです。

引き続き、地下鉄やスーパーマーケット、レストラン、公共の施設など、街の至る所には、手指アルコール消毒液が置かれ、みな意識して使っています。

私は夏の間はできるだけ、公共交通機関は避けて自転車を使っていましたが、遠方へ行く際、車ではなく列車移動の時は、布マスク着用をしていました。

日本から送ってもらった日本製の布マスクは呼吸もしやすく歩きながらでもかなり快適です。日本製が重宝しています。

私自身は、仕事でどうしても必要なとき以外は人との対面を引き続き、控えています。

3月以降、もう友人にも会っていないなあと。それもWithコロナで、新しい生活様式になり、オンラインでつながっているので、苦にもならず過ごしています。

これからの時代は、気軽に国をまたいで旅行もいけなくなるでしょうし、そもそも長時間の飛行機に乗って外国に行く意味があったっけ?オンラインで十分?という時代へと突入していくんだろうなと、と感じています。

コロナも大きな一要因となり、世界は、時代は変わりましたね。

というわけで、秋に向けて、レストランでの食事もそろそろ控えて、テイクアウトもしくは配達にまた戻そうと家でも話しています。今年の夏も一瞬、あっという間でした。

猛暑の日本でも感染者が増えていますが、どうぞ気をつけてお過ごしください。

All Photos & Text: Yuko Räsänen