【5月4日】新型コロナウイルスに関するフィンランドの状況

2020年05月04日

あっという間に5月に入りましたね。日本は、GW真っ只中ですが、外出自粛でみなさん家でゆっくりという感じでしょうか…。

フィンランドでは、5月1日のメーデーのお祝いが終わり、6月の夏至祭と夏休みに向けてまっしぐらという季節になりました。

まだまだ気温は10度を下回る天気で、寒かったり暖かくなったりと不安定なお天気が続いています。

現状

感染者数:5 327名(昨日から+73名)死者数:230名(昨日から+10名)、集中治療室患者数:49名。

フィンランドでの生活も変わりなく、外出自粛生活と自宅ワークが続いています。来週でこの生活も二ヶ月が経ちます。

引き続き、スーパーマーケットへの買い出しと、レストランにテイクアウトの食事を取りに行くのと、日課の散歩以外の外出はなく、誰とも会わない生活が続いています。

家にいる時間が長いフィンランド暮らしでは、家の中が心地が良いため、わりと快適に過ごしています。

外出時、マスク着用の人を見かけるのはほんのわずか、数名いるかいないか程度です。着用しているのは、ほとんど外国人という印象です。この事態でも、フィンランドではマスク着用の傾向は全くなく、不安に感じることもあります。

小・中学校再開へ

先日政府は、5月18日以降、小学校と中学校を再開すると発表しました。夏休みに入る直前での再開となり、再開に関しては子供をはじめ、親などから様々な意見があるようですが、再開を決定した以上は、学校の方針に従うこと、「コロナが不安だから」という理由で学校に行かないということは認めず、学校に行かない、遠隔授業を続ける子供に関しては、正当な理由がない限りは認めないとの方針です。

学校側は、子供たちが蜜にならないように、ソーシャルディスタンスを取る対策と、学校内の衛生面の管理を徹底的に行い、子供たちが安心して過ごせる環境づくりを行う、とのことです。

しかし、大規模な学校ではこのような距離をとることも難しく、課題が多いと言われています。

また、先生側にとっても、急遽学校再会とのことで、その準備と対応に追われ大変な様子です。

高校・大学に関しては、引き続き遠隔授業が継続される見込みです。

今後の対応

緊急事態宣言と国境封鎖は、5月13日まで有効ですので、政府が今後どのように対応していくかについて注目されます。フィンランドでも「コロナと共に」の緩和段階に入る方向ですが、今後の対応について協議中とのことで、近々発表があればまたお知らせします。

レストランは引き続き、5月末まで閉鎖(テイクアウトのみ営業中)で、今年の夏休みは、例年のように南欧(スペインやポルトガルなど)へは行けないため、多くの人が国内で過ごすと言われています。

日本の郵便局、国際郵便の再開(EMSのみ)

日本の郵便局が、国際郵便を停止していましたが、つい先日、EMSのみ再開したとのことで、両親が荷物を早速送ってくれました。すでにフィンランドに到着しており、近々手元に届きそうで楽しみに待っています。

なお、SAL便は、航空便の減便中のため取り扱いを中止していると聞いています。

気が抜けない状況が続きますが、みなさんどうぞお体ご自愛ください。

写真は、近所の海辺を散歩中に、ソーシャルディスタンスを取りながら岩の上で気持ちよさそうに日向ぼっこをしながら昼寝をするカモメ たちです。

All Photos & Text: Yuko Räsänen